お外でベイブレードってなんであんなにワクワクするんだ。~アニメを見すぎた男の末路~
こんにちは、孤独な引きこもり白野ケイです。
引きこもっていると、どうしても憂鬱な気持ちになるものです。
この憂鬱を破壊してくれよ!頼むぜ!と叫びながら部屋を物色していたところ発見したのが『ベイブレード』でした。
みなさん、ベイブレードは遊んだことがあるでしょうか?
※コレクションの一部。探してみたらこの3倍くらいありました。
・ベイブレードとは
世界で一番カッコいい「コマ」ですね。(持論)
ベーゴマの超進化系です。
デザインももちろんのこと、その重量感がたまらない。
回っている最中に手を入れるのは絶対にNG!それほど本格的な作りのコマなのです。
それをフィールドで戦わせるというのだから、男心がくすぐられないわけがないですね。
※ほんとに回転速い。風切る音もすごい。
さらに、ウィールやボトムなど様々なパーツを組み合わせて好みのベイブレードを作ることが出来る! 新しいのはレイヤーとかディスクっていうんですかね。
私自身、部品を入れ替えてはベイブレードを単体で回し、ストップウォッチで止まるまでの時間を測ってメモしてました。(暇人極めすぎた)
また、種類や色もほんとにたくさんあるのでコレクションとしても最高なんです。
ファミレスに行くときも遊園地に行くときも、必ずお気に入りのレオーネをポッケに忍ばせていたのが本当に懐かしいです。
※相棒。メタルフェイスがイカしてる。
・私がベイブレードにハマったきっかけ
おもちゃ売り場でベイブレードを見つけて始めた、という人も多いと思いますが、私がベイブレードにハマったきっかけはアニメでした。
日曜日の朝にやっていた『メタルファイト・ベイブレード』ですね。
これがもう面白いのなんのって。
主人公の鋼 銀河(はがね ぎんが)が色々な登場人物と勝負していくのがカッコいいし熱い。
たまたまチャンネルを回している時にやっているのを見たので、1話から見たわけではないのにドハマりしましたね。
アニメにハマったらそりゃおもちゃも欲しくなるもので。
さっそく両親におねだりしましたが、ベイブレードは当時で700円ほどでした。ベイ以外に、ベイを回す装置やスタジアムも買うとさらに値段は跳ね上がります。クオリティを考えれば決して高くないのですが、100円分のお菓子を買ってもらうのがせいぜいだった私には、買っていいよという言葉は言い渡されませんでした。
誕生日が過ぎていたことを呪いました。誕生日プレゼントのゲームソフトを返上してでもベイブレードが欲しい。しかし、その夢は叶いませんでした。
そこで、苦肉の策として出したのが<1か月家の手伝いをし続ける>というミッションでした。2個上の兄貴もどうしても欲しいとのことで、2人で1か月手伝いを続ければ買ってくれるという契約を取り付けたのです。
それからは、辛い日々を送りました。
食器洗いに部屋掃除。庭の手入れに車洗い。言われたことはなんでもやりました。
ここで社会の厳しさを学んだといっても過言ではないですね。今引きこもりですが。
1か月目の朝の清々しさは忘れられません。
平日だったので、学校が終わると兄貴とダッシュで家に帰り父の帰りを待ちました。
おもちゃ屋さんに着いたときの高揚感。速くなる鼓動。息を弾ませながら売り場を探す。
そしてようやく発見したベイブレード売り場!と<SOLD OUT>の文字!
目の前が真っ暗になりました。ベイどころか、スタジアムすら売っていない。圧倒的な大ブームで、ベイブレードは品切れ状態になっていたのです。
そこから3店舗ほどお店を回りましたが、売っているお店はありませんでした。
・ベイブレード対決が楽しすぎる!
リベンジは次の日曜日でした。
人生で初めて開店前におもちゃ屋さんに並んだのです。
驚いたことに、並んでいる人は何人もいました。おそらくベイブレード狙いでしょう。
こんなにも周りの人が敵に見えたことはありません。
開店時間をむかえる店。開くドア。みんな、目指す先は同じでした。
大勢の人でベイに手が届かない。目の前にあるというのに。
私はベイを目前にしながら、その人気により手に入れることが出来なかったのです。
父と兄貴の下へとぼとぼ戻ると、その手にはベイが握られているではありませんか!
しかし、異変に気付きます。
父の手にはスタジアム。兄貴の手には1つのベイ。私の分はなかったのです。
他の店舗も回りましたが当然のようにありませんでした。
それからの日々は、兄貴と交互にベイを回しどっちが長いか、という勝負のみを繰り返していました。
しかし、私が自分のベイを獲得したのはそれからすぐ、意外な場所でした。
季節は夏だったため、私は近所の小さな祭りに家族と行きました。
田舎なのでほとんど人はいないのですが、屋台は数店だけ出ていました。
私は屋台を見て驚愕するのです。
射的にベイあんじゃん!!
紛れもなく、射的の景品にベイがあるのです。一気に心が燃えるのを感じました。
父に射的がしたいと懇願すると、あっさりと快諾してくれました。おそらく父も私に対して申し訳なさがあったのでしょう。手伝いはしたのにベイを買ってあげられなかったと。
私は早速、気だるそうに煙草を吸っているおじさんにお金を渡し、銃を構えました。
頭はクールに、それでいて心はホットに。狙いをすましてベイをうつ。
かすりもしない。私には射的のセンスが皆無のようでした。
5発で500円。あっという間に溶けていきます。それでも父もお金を惜しむことはありません。
最初は気だるそうだったおじさんも、私のギラついた目を感じたからなのか、ベイを倒れやすくしてくれるなど優しさを見せてくれました。
しかし、やはりベイブレードの本格的な重量感。下手なところに当たってもびくともしません。
湯水のようにお金を使い続けた時、私も銃の扱いに慣れてきたのでしょう。ここしかない、という部分に直撃しました。
ぐらりと揺れる箱。ごとんと落ちたその音で私はついにやったんだと実感しました。
まさに必殺転技。
※あの日獲得したベイ
すぐに夏祭りから帰り、兄貴との戦いが始まりました。
初めて生で聞くキィンッというぶつかり合う音。ふっ飛ぶベイ。なんて楽しいのか。
その日から毎日家に帰っては、兄貴とベイブレードをしました。
各自ポイントを持っていて、勝つと相手からポイントを貰えるという装置も、アニメとリンクしていて最高でしたね。学校でも「俺今〇〇ポイント~」という声を幾度も聞きました。
※ポイント用の装置。ポイントいっぱい持ってるやつはモテた。多分。
・アニメを見すぎた男の末路
アニメを見ていて、ふと思ったのです。
普段座ってベイブレードをするが、アニメのように立ってしたらもっと楽しいのではないだろうか?
※メタルファイトベイブレードZEROG!! 憧れのスタジアム。
思い立ったらすぐ行動。さっそく立ってゴーシュート!
しかしいつもと変わらないスタジアムなので、結局枠に入れるのが大変になっただけでした。
そこで私はひらめいたのです。
近所の公園に、スタジアムを作ってしまおうと。
幸い近くに人の来ない空き地がありました。
そこに直径3メートル、高さ1メートルほどの山になっている場所があったので、そのてっぺんを掘ってくぼませればスタジアムになるのではないかと考えました。
兄貴に相談すると当然のように快諾。すぐに穴を掘り始めました。
穴の形が歪まないように微調整し、きれいに掘り終わると穴の形に合わせてツルツルのレジャーシートを敷きました。
その上から柔らかい鉄板を敷き詰めると、見た目はスタジアムになったのです。
斜面が緩やかすぎてベイがぶつかり合わなかったり、逆に急すぎて中心に落ちてしまったりというミスが多々あったので、完成までにはかなりの時間を有しました。
なかでも雨が降った日は最悪でした。
穴に入った水をかき出し、再び形を整えなければなりませんでした。
しかしそんな困難を乗り越え、ついにスタジアムは完成をしたのです。
兄と弟、合作のスタジアムを挟んで向かい合う両者。
3,2,1ゴーシュート!で同時に大きなスタジアムに相棒を放つ。
今までにない興奮を感じていました。外でやるベイブレードがこんなにも楽しいとは!
まるでアニメの中に入ったような感覚。いや、アニメが現実にやってきたような気持でした。
それから数日間空き地に通い続け、夢中で勝負を行い続けました。
秋の台風でそのスタジアムが木っ端微塵になったのはそれから間もなくのことでしたが。
・~さいごに~
ベイブレード愛で、かなり長い文章になってしまい申し訳ありません。
ここまで読んでくれた相当な変り者で優しいあなた。ありがとうございます。
思い出はまだまだありまして、幕張メッセまで行って限定のエルドラゴを買ったり(左回転かっこよすぎ)、ケツァルコアトルを兄貴と取り合ったり。(金色ボディかっこよすぎ)
本当に自分の中の1つの時代、という感じでした。
今は相手のベイを破壊して勝利する、というのもあるようですね。
久しぶりにベイブレードを発見したので、新しいタイプのものも遊んでみたいと思います!もう穴は掘りませんが。
あなたはベイブレードとどんな思い出がありますか?
遊んだことがない人はぜひ1度遊んでみてください!めちゃめちゃおもしろいですよ!
それではまた!
ーー白野ケイ
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