嫌われる人は結局ずっと嫌われる
中学校でも孤立した私は、結局高校でも同じような生活を送ることとなりました。
というのも、田舎育ちだったので高校が地元に1つしかなく、中学校とあまり変わらないメンバーだったのです。
もちろん初めて見る人も大勢いましたが、入学初日から同じ中学校の人に煙たがられている私と仲良くしようとする者などいませんでした。
しかし、なぜか1人仲良くしてくれる友人が出来ました。その友人とは放課後一緒に帰ったり、ご飯を食べたりと共に時間を過ごしました。
友人と過ごすというのは中学生の初期の頃を思い出すようで、とても楽しかったです。
いくら嫌われていても、1人友人がいるだけで救われた気持ちになりました。
その友人に、こう誘われたのです。
「2人でパソコンを買って、面白い動画を作ろう。」
心が騒ぎだすような気がしました。
やりたいことなど生まれてから1度もなかった私が、初めてやりたいことが出来た瞬間でした。
2人で動画を作って世界に発信する。なんて素晴らしく楽しそうなんだと。
さっそくパソコンを買いに行きました。しかし、動画を作るパソコンというのは非常に高く30万円を超えていました。
さすがに学生に買える値段ではないと感じました。それでも友人は、
「ローンを組めば買える。ずっと使うものだから安いだろう。」
そう言いました。私も浮かれていたのでしょう。確かにその通りだと思ってしまいました。
安いのを買ってまた買い替えるなら、最初から高いものを買えばいいだろうと。
「俺金ないから、ローン組んでくれない?」
友人は私にそう言うのです。当時バイトをしていた私は多少余裕があったので、ローンを快諾しました。
後で返してくれればいいと。
動画制作を始めて数ヵ月。
正直うまくいかないことばかりでした。
しかしそれすら楽しくて、充実した日々だったと思います。
「俺、やっぱもういいや。」
友人はそれだけ言うと、それ以来音信不通になりました。
突然のことに、何が何だか分からなくなりました。裏切られたのです。
残ったのは、なんのスキルも知識も職もない自分と、友人が返すはずだった仕事部屋代やパソコン代、合わせて50万円以上が返ってきていないという事実だけでした。
当然1人で動画作成をする気などおきず、私はただの引きこもりになりました。
いつから嫌われていたのか。どうして裏切られたのか。皆目見当もつきませんでした。
おそらく、なぜ嫌われるかがわからないから嫌われるのでしょう。
嫌われていることは分かるのに、なぜ嫌われているのかが分からない自分が心底嫌になりました。
今後も、私に明るい未来はやってこないでしょう。
そこで、ポジティブにポジティブに、ブログを書こうと思います。
引きこもりではありますが、再生に向け日々の記録を記していこうと思います。
毎日何を感じどう思ったかを綴ります。
ぜひ、読んでいただけたら幸いです。
また、小説サイトに小説も書いていこうと思います。
応援、よろしくお願いします。
ーーー白野ケイ